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ディジタルコンテンツを活かした「情報」の授業実

山下一郎・佐藤義弘(東京都立府中西高等学校)
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[1] 【連載】ディジタルコンテンツを活かした「情報」の授業実践
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東京都立府中西高校の山下一郎先生と,佐藤義弘先生に実践報告をお願
いしました。第8回目の今回で最終回となります。最後のしめくくりは,
山下一郎先生に,次年度に向けた構想についてご紹介いただきます。

      *      *      *      *


(第8回)次年度に向けた構想
               山下一郎(東京都立府中西高等学校)

こんにちは,東京都立府中西高校 情報科 山下一郎です。まだ年間の
3分の2を終えたところで,2学期の成績処理,3学期の準備をしなけ
ればいけない時期ですが,連載の最後ということで,今回は「次年度に
向けた構想」について述べさせて頂きます。

今年は「情報科」元年ということで,試行錯誤の連続でした。みなさん
はいかがでしたか?本校ではティームティーチングをおこなっていたの
で,2人で知恵を出し合いながら授業を計画・実施してきました。とき
にはネットワークのトラブルで冷や汗をかくときもありました。まだ,
3学期の授業が残っていますが,2学期までにおこなってきた授業の反
省をふまえて来年度の計画を考えてみました。


■1■授業は1時間ずつで

前回までの連載ですでに書いたことですが,本校ではメールを軸に授業
を展開しています。生徒は授業の初めにメールチェックをおこない,授
業の内容を確認します。また,授業中必要に応じてメールを参照し実習
をおこなったり,ワークシートに記入したりしています。このやり方は
各自のペースで学習が進められるという利点があり今後もこのやり方で
授業を進めていきたいと思っています。

初年度は2時間連続でやっています。この2時間連続の授業にはメリッ
ト・デメリットそれぞれあります。グループ実習のときなど、1時間各
自で考えたことを2時間目にグループで集まって意見をまとめるときな
どは2時間続きの方がやりやすいですね。しかし、1時間目で終わらせ
たい実習があるときは、この2時間続きがデメリットになってしまいま
す。1限目で終わらせるように指示しても、生徒は次の時間もあるから
と安心して中休みまでだらだらと作業を行い、そのまま次の時間に突入
してしまいます。そうすると、2時間目の初めにその作業を止めさせる
ところから始めなければならなくなり、2時間目の授業時間が削られて
しまいます。

他のことでもメリット・デメリットがあり、2時間連続がいいのか1時
間ずつがいいのかわからないというのが本音です。

そこで、来年度は思い切って1時間ずつに区切って授業をやってみよう
と思っています。今年度と来年度でどんな違いが出てくるか記録し、よ
りよい方法を気長に考えていこうと思います。情報科はまだ1才にもな
っていませんので、いろいろな試行錯誤が必要だと思っています。


■2■年間計画

授業のねらいとして,1.使える(情報活用の実践力を身につける),
2.わかる(情報を科学的に理解する),3.活かす(情報社会に参画
する態度を身につける)という3つを掲げて授業を実施してきました。

ディジタル情報の大きな特徴は「コピー&ペースト」で,どんなディジ
タル情報もファイルという単位で同じように扱うことができることです
よね。これを理解するためには,やはりどんどんパソコンを利用して慣
れていくのが一番の近道だと考え,1年の前半はとにかく実習を中心に
授業を進めていきました。

パソコンの操作にも慣れてきた2学期後半には,情報のディジタル化の
仕組みについてワークシート中心で授業を進めました。

また,情報編集力を養う目的で,情報の収集→整理→加工→発信という
流れを学期毎に実施してきました。

3学期には,これまで授業で得たことをベースにして,これからの情報
化社会で人はどのように考えて生きていかなければいけないかを,自分
の意見としてまとめ発表します。ここに来てはじめて,情報モラルとい
う学習を少し座学チックにおこなおうと考えています。

情報モラルに関しては,1学期の初めに座学できちんと頭に入れさせて
から実習をおこなっていくという考え方もあると思います。それはそれ
で意味はあると思いますが,本校の生徒(中堅校の生徒)の実態を考え
ると,体験したことを元にして理屈を考えていく方が具体的に考えるこ
とができて意欲的な学習ができると考えています。情報モラルの学習で
大切なことは,法律を覚えることではなく,モラルの大切さを体得する
ことだと思っています。

そんなわけで,このような年間の流れを来年度も継続してやっていきた
いと考えています。


■3■実習評価の効率的なフィードバック

当たり前のことですが,学習活動の評価の意義は,被評価者が何点だっ
たかを知ることではなく,何でその評価になったかを理解し次の活動に
活かすことです。また,逐次評価を生徒にフィードバックしていく方が
生徒の学習意欲をより向上させることができると考えています。

現在,ワークシートや実習での成果物を評価していますが,評価を生徒
に伝えるのはどうしても学期の後半になってしまっています。

本校ではメールを毎授業活用しているので,このメールとエクセルなど
を使って,評価を効率よく短時間で生徒にフィードバックできるシステ
ムを作りたいと考えています。(たぶん,相方の佐藤教諭が考案してく
れると思います。)


■4■情報科の雨対策

今学期の授業でLANの不具合により予定の内容ができなくなるというト
ラブルが起きました。相方の佐藤教諭がサーバーへいっている間,私が
場つなぎのトークを行って回復を待ったが,すぐには復旧しないことが
わかり,とりあえずその辺にあったVTRを見せてしのぎました。

体育の授業では雨が降ったとき用の教材を常に用意しているが,「情
報」でも同様の準備が必要だと4月に情報科で話し合いました。が,忙
しさにかまけて用意を怠っていました。このときばかりは,その必要性
が身にしみました。

来年度は,といわず,3学期からは「雨対策」用の教材をちゃんと用意
しておこうと反省しました。

ちなみに,上で述べたトラブルのときに見せたVTRは「虚構からの誘
惑」というドラマ仕立てのもので,生徒たちは結構食い入るように見て
いました。このVTRは学校宛に送られてきたもので,警察協会企画,警
視庁監修,非売品となっております。

○警察庁「情報セキュリティ対策ビデオ」紹介ページ
http://www.npa.go.jp/hightech/video/index.htm


■5■最後に

9月から約4ヶ月にわたって計8回の連載を読んで頂いた方々に御礼申
し上げます。つたない文章でわかりにくいところもあったのではないか
と思いますが,都立府中西高校での実践が皆さんのお役に立てば幸いで
す。

情報科は産声を上げてまだ1年も経っていません。担当しておられる
方々はそれぞれの学校で悪戦苦闘しながら,新しい教科「情報科」の実
践をおこなっていらっしゃると思います。お互いにメールというコミュ
ニケーションツールを活かして情報交換しながらがんばっていきましょ
う。

最後に,このような連載を書く機会を与えて頂いた日本文教出版の情報
科メルマガプロジェクトのみなさん,いろいろと原稿の校正でお世話に
なった情報科編集部の池田正浩様に厚く御礼申し上げます。


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