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ディジタルコンテンツを活かした「情報」の授業実

山下一郎・佐藤義弘(東京都立府中西高等学校)
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【連載】ディジタルコンテンツを活かした「情報」の授業実践
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東京都立府中西高校の山下一郎先生と,佐藤義弘先生に実践報告をお願
いしました。第3回目の今回は,山下一郎先生より情報モラルの指導に
ついてご紹介いただきます。

      *      *      *      *


〜ディジタルコンテンツを活かした「情報」の授業実践〜


(第3回)情報モラルの指導について
               山下一郎(東京都立府中西s刳w校)


こんにちは,山下一郎です。

情報科に取り組むようになって,モラルやマナーの育成に時間がかかる
ことを実感されている先生方は多いのではありませんか。1回の学習で
理解したように思っても,それが実際に活かせるかどうかもわかりませ
ん。本校でも,時々失敗をする生徒がいますし,教える私たちも,そう
した状況を踏まえて何度も練習する場面を提供するように努めています。
本校では,1年間学習して身に付けばひとまず目標達成と考えるように
しながら指導にあたっています。

第3回目の今回は,府中西高校での情報モラルの指導についてお話しま
す。

本校の「情報A」では,年間を通して情報モラルの指導を行うようにし
ています。情報の授業では,メールやインターネットを利用する場面は
いくらでも出てきますので,その都度,情報モラルやマナーについて指
導するチャンスがあります。モラルやマナーの細かい内容は,対象とす
る学習内容によって違ってきますので,まとまった時間を設けて指導す
るよりは,年間を通して指導する方が効果的だと考えています。

以下に,具体的な指導例をいくつかご紹介します。先生方の参考になれ
ば幸いです。


■1■パスワードの管理

パスワードはキャッシュカードの暗証番号と同じで,本人であることを
証明するものだから自分で管理しなければいけない,と指導しています。
とは言っても,情報の授業がはじまって最初の頃は,忘れてしまう生徒
が各クラス2〜5名くらい出てきます。すぐにパスワードを再発行した
のでは,せっかくのチャンスがもったいないので,そうした生徒には,
「パスワード再発行届け」を提出させています。すると生徒は,パス
ワードを忘れるとPCが使えないことの不便さや,届出をしなくてはなら
ない面倒さを実感するようです。

パスワードを他人に知られてしまうことによって起こる問題の恐ろしさ
を指導することはもちろん大切ですが,それは別のタイミングで改めて
教えることにして,日頃の指導では,決まりごとを守らないと,「不
便」であり,「面倒」であることを実感させることが有効に働いていま
す。先生方もパスワードを忘れずに覚えるようになったのは,再発行が
面倒だからではありませんか?

こうした指導と併せて,ある授業では,インターネット上で友人のパス
ワードを悪用して逮捕された事例などを紹介しました。そのせいか,今
のところ,他人のIDとパスワードを使った例はありません。具体的な事
例を使った指導も効果がありますね。

ちなみに,パスワード忘れによる再発行は3回までと伝えています(仏
の顔も3度まで)。
今のところ,パスワード忘れが4回になった生徒はいません。


■2■メールのマナー

この連載の1,2回目で書いたように,「情報A」の授業では毎回メー
ルを使っています。事前にメールを配信しておき,生徒はログオン後
メールチェックをして返信します。生徒が返信してきたら,返信メール
にざっと目を通しています。

毎回メールの送受信を繰り返しているので,書式が整ってきた生徒がだ
いぶ増えてきましたが,まだまだ携帯のノリで書いている生徒もいます。
少しうるさいようですが,件名は指定したとおりに,メッセージには,
宛名,自分の名前,内容,署名を必ず書くように指導しています。また,
メールの相手は自分をよく知らない人だと言うことを前提に書くように
指導しています。

このように毎回のメールで指導を繰り返しているのは,「総合的な学習
の時間」で問い合わせメールを行うことを想定しているからです。その
時になってはじめて失敗して学んでも良いのですが,「携帯のノリ」の
ままでは,お話になりません。せっかくの貴重な総合学習の時間にメー
ルのマナーを最初から教えるのも,時間がもったいないですし・・・。ま
た,本校はIT推進校にあたったため,今年度中に生徒に外向きのメール
アドレスを配布する予定なので,それまでに最低限のマナーをトレーニ
ングする必要を感じています。

スポーツで正しいフォームを身につけるとき何度も意識しながら繰り返
し練習するのと同じように,メールのマナーも同じ書式で書き続けるこ
とによって,無意識に正しいマナーでメールが送れるようになると考え
ています。


■3■インターネットを利用する上でのマナー

インターネットは年間を通して頻繁に利用します。1学期にインターネ
ットの仕組みや利用上のマナーについて1度指導しましたが,年間を通
し,学習内容に応じてインターネットの利用上のマナーについて指導し
ています。

年間を通じて利用上のマナーを指導するのは,メールのマナーを指導す
るのと同じ理由からです。しかし,メールがまだ学校内で閉じられた環
境なのに対して,Webページ閲覧の場面ではすでに学外のページを参照
することができます。ですから,指導燉eも多様になりますし,メール
のときのような指導方法がよいのかどうか,私自身もよくわからずにい
ます。

たとえば,授業中,課題が終わった生徒はよくインターネットでいろん
なWebページを見ています。この間,ある生徒が占いのページに自分の
生年月日や名前を入力しているところを見つけたので,授業後呼んで指
導しました。ゲームは授業中はやらないようにと指導していますが,最
近Flashのサイトを見ておもしろがっている生徒がちらほらいます。コ
ンテンツの内容によっては閲覧をやめさせますが,微妙な(?)コンテ
ンツを閲覧しているときは,何かいうべきかほっとくべきか,悩むとき
があります。

一応以下のような約束事を生徒には守らせるように指導しています。先
生方はどのようなことに注意しながら指導なさっていますか?

○インターネットを利用する際の注意事項
・チャット,掲示板などインターネット上での書き込みはしない。
 (個人情報保護のため)。ただし,教員の指示がある場合はこの限り
 ではない。
・有料サイト,ショッピングサイトなどへのアクセスはしない。
・まわりの人が不快に思うサイトへのアクセスはしない。
・プログラム,画像,音楽などのダウンロードは原則として禁止
 (ダウンロードはネットワークに負荷をかけ,ウィルス感染のおそれ
 もあるため)
・著作権の侵害,名誉毀損,肖像権の侵害,プライバシーの侵害などの
 不法行為はしない。
・授業中ゲームはしない。


■4■著作物の取り扱い

著作権については1学期のレポート作成のところで指導しました。ここ
では,特に「引用」と「要約」について学習し,レポート作成を行いま
した。

以前教えていた物理の授業で,レポートの書き方について指導せずにレ
ポートを課したとき,ほとんどの生徒が書籍などで調べたことをそのま
ま写し,最後に感想を書いていました。これ以後は,レポートを課す前
に必ず書き方について指導するようにしたのですが,「引用」の仕方に
ついては時間をつくって練習する必要があると感じていました。

今年度から「情報」を担当したのを機に,この「引用」の仕方について
の指導を「情報」の授業で取り入れることにしました。レポート作成で,
「引用」の仕方にはルールがあり,収集した資料を有効に活かすために
はうまく「引用」していくことが大切であることを指導しました。あま
り,「著作権」という言葉は使いませんでしたが,自分が書いた文章を
勝手に他の人が書いたかのような使われ方をされたらどう思うか,とい
う感じで指導しました。

2学期の中程からWebページでの発信について学習していくので,そこ
で著作権について詳しく学習していきます。


○参考Web 
◆「情報科」がスタートしました
  ・パスワードの管理/インターネットを利用する上でのマナー
  http://www.parkcity.ne.jp/~yamaichi/03_jissenkiroku/1_3.htm
  (2003年度「情報A」実践記録>1学期>3回目の詳細)

  ・著作物の取り扱い
  http://www.parkcity.ne.jp/~yamaichi/03_jissenkiroku/1_6.htm
  (2003年度「情報A」実践記録>1学期>6回目の詳細)


▼以降の連載予定
4.Webページの活用について
5.総合的な学習の時間・他教科との連携
6.プレゼンテーションの利用
7.IT推進校の実践について
8.次年度に向けた構想


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