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ディジタルコンテンツを活かした「情報」の授業実

山下一郎・佐藤義弘(東京都立府中西高等学校)
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【新連載】ディジタルコンテンツを活かした「情報」の授業実践
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東京都立府中西高校の山下一郎先生と,佐藤義弘先生に実践報告をお願
いしました。今回から連載形式でご紹介いたします。

      *      *      *      *


〜ディジタルコンテンツを活かした「情報」の授業実践〜


(第1回)東京都立府中西高校での「情報A」の授業の特徴
               山下一郎(東京都立府中西高等学校)

はじめまして,私は東京都立府中西高校の情報科の山下一郎と申します。
これから,このメールマガジンの紙面?を使わせて頂き,本校での「情
報A」の授業実践報告をさせて頂きます。本校には,教科「情報」の教
員は2名(山下一郎,佐藤義弘)おりますので,2人で交互にこの実践
報告を書いていきます。

第1回目の今回は,本校での「情報A」の授業の特徴をご紹介します。


■1■「情報」のカリキュラム

 2003年度から1学年で「情報A」を2単位
 2004年度から2学年で「情報B」を2単位(理数系必修選択)
 2005年度から3学年で専門科目(選択,科目名未定)を2単位


■2■授業のねらい

 「使える」(情報活用の実践力を身につける)
 「わかる」(情報を科学的に理解する)
 「活かす」(情報社会に参画する態度を身につける)

このようなキャッチフレーズを生徒に示しました。ひと言でいうと,ね
らいは「情報編集力」の育成。収集した情報を取捨選択・整理し,他人
に理解してもらえる情報に編集して発信する能力が「情報編集力」です。

1学期には,通信機器の発明についてインターネットで調べる学習をし
ました。調べたことをレポートにしたり,発表したりしました。1つの
情報を,レポートのときには先生に提出することを前提にまとめるよう
に,発表するときはクラスのみんなに理解してもらえるような表現の工
夫を考えるよう指導しました。発信する情報の内容をつくり,相手によ
って表現方法を工夫していける能力が「情報編集力」だと考えています。

この「情報編集力」はこれからの情報化社会において「生きていく力」
の基礎的な部分であり,まとまった時間を使って指導できるのは「情報
科」だけであると自負しています。


■3■ティームティーチングについて

1人がメイン(T),もう1人がサブ(t)になって1クラスの授業を
おこないます。Tとtを4クラスずつ交互に担当します。ティームテ
ィーチングで40人を相手に授業をするのは2人とも初めてですが,なか
なかこれはいいですね。教科が新しいので,常に指導案を生み出してい
かなければなりませんが,2人でいろいろとアイディアを出し合って指
導案を作っていくと,結構新しい授業ができるものですね。2人で楽し
みながら指導案を創り出し授業をしています。


■4■メールチェックで始まる授業

小さい子が言葉を使えるようになっていくとき,何度も使い方を間違え
ながら言葉の意味を理解していきます。「ただいま」,「おかえりなさ
い」などが典型的な例。同様に,これからのネットワーク社会でのコミ
ュニケーションツールの1つである電子メールも体験を積み重ねながら
身につけていくものです。数時間の学習で身につくものではないと思い
ます。しかし,電子メールは直接いろんな人にメッセージを送ることが
でき,他人に迷惑をかけてしまう危険性があります。そこで,「情報
科」の授業では,学校の中だけでやりとりできる環境を用意して,失敗
をしながら電子メールを利用したコミュニケーションを体得できるよう
にしています。こうした学習は,「情報科」の授業で行うことが妥当だ
と考えています。

「情報A」では,毎時間メールを使うことによって電子メールでの表現
の仕方やマナーについて学習していけるような授業計画を立てました。

教室に来た生徒はログオン後すぐにメールチェックをします。毎回「授
業内容メール」が届いています。このメールには授業の流れ,授業で使
うWebページへのリンク先,評価のポイント,連絡事項などが書かれて
います。生徒は授業の初めにこのメールを読み,その日の授業の概要を
把握して確認の返信をします。また,授業中はメールメッセージのウィ
ンドウを最小化しておき,必要に応じてメールメッセージにあるリンク
先を参照します。


■5■ディジタル教材の活用

ディジタルデータの良いところはどんな種類のデータでもコピー&ペー
ストで再利用が可能であるところです。その良さは使ってみないとピン
と来ません。また,便利さがわからないと,ディジタルデータを取り扱
う際に注意すべきことが感覚的に理解できません。「情報A」の授業で
は徹底的にディジタル教材を使っています。これはディジタルデータに
慣れ親しんでもらうことと,年度の最後にディジタルテータの利点と問
題点について考え,自分なりの意見が出せるように指導したいと考えた
からです。

授業ではワークシート以外のプリントは配布していません。操作方法な
どの資料はすべてWebページを使っています。授業中,操作の説明をし
なければいけない場面では,生徒は作業用(何かのアプリケーションソ
フト)と操作説明用の2つのウィンドウを同時に開けて実習を行ってい
ます。


■6■総合的な学習の時間,他教科との連携

本校では2年前から「総合的な学習の時間」を先行実施しています。調
べものをするときは図書館とインターネットを活用しています。イン
ターネット検索で収集した資料はパソコン室で印刷し,それを教室でフ
ァイリングしたり発表用資料に作りかえたりしています。「情報A」で
は情報活用の基礎を身につけて,「総合的な学習の時間」で実践力を養
うという体制でいます。また,他教科でパソコン室を使う希望があれば,
その授業中はできうる限り情報科はサポートしています。


■7■ITを活用した教育推進校

本校は東京都で「ITを活用した教育推進校」に指定されました。校内中
に無線LANのアクセスポイントが設置され,全教室でのインターネット
接続が9月から可能になりました。導入されたインフラはノートPC1学
年分,プロジェクター8台など,また各教室にスクリーンが設置されま
した。校内でいつでもどこででも使える環境になりました。情報科でも
この環境を活かした授業をやっていこうと思っています。また,他の教
科の使用事例についても機会があれば報告していきたいと思っています。

本校の授業実践の記録は山下,佐藤のWebページに書いてありますので
ご参照下さい。

『「情報科」がスタートしました』(山下)
 http://www.parkcity.ne.jp/~yamaichi/

『情報科の先生になります』(佐藤)
 http://www.hi-ho.ne.jp/yoshi-sato/joho/

次回はメールの活用について,具体的な実践報告を相方の佐藤が書きま
す。

▼以降の連載予定
2.メールの活用について
3.情報モラルの指導について
4.Webページの活用について
5.総合的な学習の時間・他教科との連携
6.プレゼンテーションの利用
7.IT推進校の実践について
8.次年度に向けた構想


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